不登校支援ラボ

学びを止めないために

私たちは子どもの学習支援の中で、
不登校にはいろんなカタチがあることを学びました。

・学校に行きたいけど、行けない
・学校に行きたくない
・教室に入れない

一人ひとり一律に同じ学びをすることが必ずしも子どもにとっての支援とは限りません。
子どもの心の声に耳を傾け、子どもが安心して過ごせる関係性や居場所を整え、「学び」を止めないための支援活動が必要です。

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不登校の現状

2018年に日本財団が調査した「不登校傾向にある子どもの実態調査(中学生対象)」によると、文部科学省の定義した不登校生徒とは別に、潜在的な不登校生徒はその3倍以上いることが初めて明らかになりました。

令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要

小・中学校における不登校の状況

文部科学省によると、令和2年度小・中学校における不登校児童生徒数は196,127人(前年度181,272人)であり、1,000人あたりの不登校児童生徒数は20.5人(前年度18.8人)となりました。
1,000人あたりの不登校児童生徒数は、平成10年度以降、最多となっています。

日本財団 不登校傾向にある子どもの実態調査

不登校傾向にある中学生は約33万人

一方で、日本財団が2018年(平成30年)に実施した子どもの実態調査では、不登校傾向にある中学生(年間欠席数は30日未満)は約33万人と推計しています。
この人数は日本国内の全中学生約325万人の10.2%にあたり、文部科学省が調査した不登校中学生の数の約3倍にも達します。
現在、約10人に1.5人が不登校または不登校傾向にあり、学校以外の多様な学びの場、学ぶ機会を必要としています。

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不登校支援のカタチ

キッズドアが日本の子ども支援を始めてから15年。
無料学習会や居場所の中にも、少なからず不登校生徒の存在がありました。

コロナ渦で不登校が増えている今、拠点や事業ごとにカスタマイズして行っていた支援方法を組織内の職員に広く共有し、不登校の子どもに向けて適切な支援活動ができるよう、また日本全国の子ども支援団体や教育関係者にとっても学びとなるよう、2021年1月にキッズドア不登校支援プロジェクトチームを結成しました。

不登校支援プロジェクトの目的

  • 子どもや保護者が安心できる居場所作り、支援の在り方について模索する。
  • 不登校支援の団体、ならびに行政担当者、教育支援活動団体などへの情報共有、勉強会の企画、実施を行う
  • プロジェクトメンバー同士のノウハウを共有し、各拠点ごとの支援活動の中で成功事例を共有する。

子どもの学び

  • 体験学習
  • 基礎学力定着
  • キャリア育成
  • 居場所支援

支援者・団体の学び

  • 情報共有
  • 勉強会

プロジェクトメンバーの学び

  • 情報共有
  • スキル向上
  • ノウハウ構築
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不登校支援プロジェクト

不登校生徒数が年々増え続け、過去最大数となっている現在。
学校に行きたくとも行けない、学び機会を持てない子どもたちの環境も多様化しています。

キッズドアでは、2021年1月、プロジェクトチームを発足。
保護者や支援者、行政、団体など不登校支援に携わるすべての方に向け勉強会や情報提供を行いました。

オンライン勉強会

フリースクール、親の会や医師などをゲストスピーカーにお呼びし、
不登校についての理解を深め、支援のあり方、具体的な手法を学ぶオンライン勉強会(全5回)を開催しました。

対象:
保護者、不登校支援に関わる団体や行政の担当者など
目的:
不登校に携わる支援団体や行政担当者や不登校の子どもを持つ保護者などへの情報提供

第1回 不登校の実態と支援のあり方について

講師:
  • 武山理恵
    ふとうこうカフェinせんだいみやぎ
  • 高橋信行
    Social Academy 寺子屋
  • 田中雅子
    こども∞感ぱにー

第2回 医療現場から見た不登校支援のあり方について

講師:
  • 清水栄司
  • 千葉大学大学院医学研究院・認知行動生理学・教授
    千葉大学医学部附属病院 認知行動療法センター長
    千葉大学 子どものこころの発達教育研究センター長
    (大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学連合小児発達学研究科兼務教授)​

第3回 不登校のお子さんをもつ保護者への支援

講師:
  • 中村広伸
    フリースクールネモ不登校お父さんの会
  • 関谷陽子
    未来地図オンライン親の会mirai café
  • 横地美由紀
    フリースペースコスモ不登校OYAの会

第4回 不登校生徒対応の現場から

講師:
  • 武笠隼士
    ダイバーシティ工房
  • 本田紗菜
    文化学習協同ネットワークフリースペース・コスモ

第5回 キッズドア不登校支援プロジェクト成果報告会

講師:
  • 金子万里子
    ケイスリー株式会社

成功事例検討会

キッズドアの学習支援事業は、不登校支援に特化しているわけではなく、拠点ごと様々な学齢・背景の子どもたちが利用しています。

高校受験を目指した学習会、英語に特化した学習会、安心して過ごせる居場所事業など、様々な形態がある中で、私たちはプロジェクトチームを結成し、不登校の子どもと向き合うことで得られた知見、ノウハウをお互いに共有しスキルアップすることを目的に「成功事例検討会」を開催してきました。

目的:
拠点ごとの特長を紹介、特徴的な生徒の事例紹介、ノウハウ蓄積 スキル向上のための積極的な意見交換
参加メンバー:
キッズドア不登校支援プロジェクトメンバー
開催スケジュール:
  • 第1回2021年2月17日(水)15:00~17:00
  • 第2回2021年3月19日(金) 15:30~17:30
  • 第3回2021年4月23日(金)15:30~17:30
  • 第4回2021年5月20日(水)15:00~16:30
  • 第5回2021年6月30日(水)14:30~16:00
  • 第6回2021年8月27日(金)14:30~16:00
  • 第7回2021年9月23日(木)13:00~15:00
  • 第8回2021年10月29日(金)15:00~16:30
  • 第9回2021年11月26日(金)15:30~17:00

事例紹介

キッズドアの学習支援事業は、不登校支援に特化しているわけではなく、
拠点ごと様々な学齢・背景の子どもたちが利用しています。
高校受験を目指した学習会、英語に特化した学習会、安心して過ごせる居場所事業など様々な形態がある中で、不登校生徒に良い変化が表れた事例を紹介します。

家にも学校にも居場所が無い

Aさん キッズドア利用期間:中学1年生月~3年生3月まで
利用頻度:週1回2時間
キッズドア利用開始前
(不登校の原因・経緯)
広汎性発達障害があり、学校生活になじめず、小5から不登校(保健室登校)で、中学3年間もほとんどが学校には行けませんでした。保護者との折り合いが悪く、キッズドア利用前も利用中も何度か児童相談所の一時預かりとなりました。
利用始めの頃の様子
コミュニケーションがとりにくいので、学校とは違う環境にすることを心がけました。パーティションで個別のスペースを作り、教室マネージャーがつきっきりで寄り添いました。無理に学習させるのではなく、リクエストのあった書籍をマネージャーが図書館で借りてきて、その本を読むだけということもありました。まずは、居心地の良い場所を作り、信頼関係を築くことに努めました。
保護者のメンタル状況によって、参加できないこともありましたが、保護者との連絡を密にし、訴えをお聞きすることで、徐々に保護者も落ち着き、Aさん自身にも良い変化がみられるようになりました。
スタッフの記憶に残るエピソード
Aさんが中3になったばかりのころ、マネージャーさんが、「Aさんが、最近は教室に入る前に、スタッフのいる控室に顔を出して挨拶するようになってくれました。」と嬉しそうにおっしゃっていたことが印象に残っています。そういう信頼関係ができたことで、受験についても前向きになり、苦手な教科にも取り組むことができるようになりました。
現在の様子
得意な科目を生かして、高偏差値の高校に入学でき、現在は、休むことなく高校に通えています。専門的な学習にも取り組めていて、将来の目標もできたようです。
不登校支援終了後も、キッズドア英語のクラスなどに登録し、いまでも関わりを持っています。
スタッフの所感
家でも学校でもない第3の居場所として機能するように、Aさんを受け入れる態勢を整えられたのがよかったと思います。マネージャーさんが本当に親身になって、Aさんのために心を砕き、その気持ちが本人にも伝わり、その心にある堅い殻を破ることができました。信頼できる大人との出会いが大きいと感じています。

「優等生」な生徒が自分らしく過ごせる居場所支援

Bさん キッズドア利用期間:中学2年生10月~3年生3月まで
利用頻度:週3回 2~3時間(不定期来所の時期あり)
キッズドア利用開始前
(不登校の原因・経緯)
小学校では成績優秀で運動も得意、期待されると頑張りすぎる生徒でした。小学校卒業後に友人トラブルをきっかけに人を信じることが難しくなり、中学校入学後に学校を休むようになりました。その頃から精神科クリニックに通院し、服薬しています。
利用始めの頃の様子
初回面談は俯き加減で顔色も悪い様子でしたが、こちらの質問にはしっかり答え、何をしたいかという問いには「友達がほしい」と真っ先に答えていました。スタッフに好きなアニメやコスプレの話をしたり、自分の写真を見せたり、自分のことを知ってほしいという気持ちが強い印象でした。
スタッフの記憶に残るエピソード
公園でのバトミントンや縄跳び、鬼ごっこなどの外遊びを取り入れました。スタッフも生徒と一緒に全力で遊びに混ざったところ、Bさんは遊びのなかで同学年の女子と少しずつ言葉を交わすようになり、自ら関わりを持って活動する姿が見られるようになりました。これまであまり関わっていなかった生徒とも、遊びを通じて自然な関わりが持てるようになりました。得意なブランコの立ちこぎを見せたり、回転する遊具をみんなでふざけて回したり、みんなで自由に体を動かすことで自然な笑顔がたくさん見られるようになりました。
新年度に入り、目標達成シートや夢探しマップ作成のワークを実施したところ、中学ではできなかった部活、特に軽音部でボーカルをやりたいなど、自分の夢を表現していました。
現在の様子
以前から「新しい人がいると緊張する、人が多いところが苦手」と話していましたが、現在は新しい生徒がいる日に「面白かった」等の感想が聞かれます。中3生になり受験に向けての発言が増え、自ら苦手な数学や英語などの課題を持参し意欲的に取り組んでいます。高校進学に向けて新しい環境に慣れたい、自分を変えたいという意識があると話しています。
スタッフの所感
友人トラブルから人を信じることが難しかったBさんにとって、外遊び活動は他の生徒と関わるきっかけのひとつになりました。関係のできたスタッフが生徒と一緒になって遊びに混ざることがBさんにとって”安全基地”になり、他の生徒と関わってみる一歩に繋がったのかもしれません。居場所支援という安心して過ごせる空間があることで、生徒の「やってみよう」の一歩を支えているように感じます。

居場所支援で学習意欲が向上し高校生活をリスタート

Cさん キッズドア利用期間:中学2年生~現在
利用頻度:中学生 週2~6回2~4時間
高校生 月数回2時間
キッズドア利用開始前
(不登校の原因・経緯)
学習会に登録したときにはすでに不登校の状況で、たまに学校にテストを受けに行っているという状況でした。家では昼夜逆転の生活を送っていたようです。
利用始めの頃の様子
学習会へ登録はしたものの出席もなかなか安定せず、出席できた時も勉強についても何がわからないのか、どんな勉強がしたいのか等が言えず、コミュニケーション量も多くありませんでした。しかし、ひとりで黙々と集中して勉強に取り組む力は持っていました。欠席が長く続いたタイミングで、学習会と並行して居場所型支援に参加することになりました。学習会の機会が増えても欠席や遅刻も続き、しばらくはほかの生徒や女性スタッフとはコミュニケーションを取ろうとしませんでした。
スタッフの記憶に残るエピソード
居場所で過ごす時間(勉強、食事、アクティビティ)を経て、同年代の生徒とコミュニケーションを取るようになり、女性スタッフへの拒否感も薄れていきました。以前は週1回の学習会も欠席しがちでしたが、高校入試前は居場所が開いている日は自らほぼ毎日来室して入試対策を進めていました。極めて学習意欲、そして危機感が高く、授業を受けていない期間が長いものの学習の習熟度も高かったです。入試が終わってからは来室頻度が減ったものの、イベントへの参加など他の生徒との交流を楽しみつつ過ごしていました。
現在の様子
月に数回居場所に来て学習に取り組んでいます。高校は休まずに出席し、勉強も継続して真面目に取り組み、友人と過ごす時間も大切に過ごしている様子です。
スタッフの所感
不登校支援をメインとした学習会や居場所ではないですが、だからこそ多様な人との出会いがあったこと、干渉されすぎることなく過ごせる環境で家族以外との関わりを徐々に増やしていくことができたこと、そして本人の学習意欲や高校進学へのモチベーションの高さが、高校からのリスタートを切ることができた最大の要因であると考えます。

自分のペースに合った環境が必要だった発達特性がある生徒

Dさん キッズドア利用期間:中学1年生9月~現在
利用頻度:週2回 3~4時間
キッズドア利用開始前
(不登校の原因・経緯)
ASD、ADHDの診断があり、中学校では通常級に所属し特別支援教室を利用していましたが、中学1年生の夏休み明けから休むようになりました。思ったことをすぐに行動に移す、集団に合わせるのが苦手等の本人の特性上、学校のペースでの学習や集団生活が思うようにいかなかったようです。
利用始めの頃の様子
好きなものについてスタッフに話ができ、すぐに学習会に慣れることができました。人との関わりを求めており「友達を作りたい」とよく話していました。自分の好きなものの話をたくさんすることは得意でしたが、コミュニケーションが一方通行になりやすく、“相手の話を聴く”ことが課題でした。また勉強への苦手意識が強く、プリントを見ると「解きたくない」等の強い拒否感を示していました。
スタッフの記憶に残るエピソード
1:プリントになかなか取り組めないとき、「ここの問題まで一緒にやってみる?」と問題を区切って提案すると、提案した箇所まで集中して取り組むことができました。次第に、まずは自分で問題に取り組み、目標の箇所までやりきることができる日が増えてきました。
2:Dさんと他の生徒が話す場にスタッフが仲介し、「2人で共通でわかる話題だと一緒に盛り上がれそうだね」と促すと「確かにそうだね」と言い、「好きなものはありますか?」など相手に対しての質問が出てくるようになりました。
現在の様子
英語や算数、社会など幅広い教科をプリントで学習し、わからない問題に対して粘り強く取り組める時間が目に見えて増えてきました。
また相手が好きなものを教えると、「今度見てみようかな」「面白そう」など相手へ歩み寄るコミュニケーションが増え、学習会でもコミュニケーションを取る生徒が増えてきています。友達を作りたい気もちから高校進学を強く希望し、進路選択に向け適応指導教室への通所も始めました。
スタッフの所感
時間や問題を短く区切って取り組む学習が本人に合っていたようで、“それならやってみよう”と思えたようです。学習の様子や生徒同士での関わりをよく観察し、コミュニケーションを大切にしながら関わることで、Dさんにとってキッズドアが「自分のペースに合わせて無理なく過ごせる居場所」になれたのではないかと思います。

親の期待と自分の気持ちにギャップを抱えるEさん

Eさん キッズドア利用期間:中学3年生6月~3年生3月
利用頻度:週4回 4時間
キッズドア利用開始前
(不登校の原因・経緯)
中学2年生の3学期頃、友達関係のいざこざで孤立気味になりました。だんだんと朝起きられない日が増え、次第に登校頻度が減りました。
利用始めの頃の様子
緊張もあってか本人から話しかけることは少なかったです。しかし、スタッフが話しかけるとそれに良く答えてくれました。ゲーム、漫画等趣味が豊富で、良くその説明をしてくれました。学習については、保護者からの期待が大きく、そのプレッシャーからか学習に向き合うことができずにいました。
スタッフの記憶に残るエピソード
1: 登録してから一月後の面談時に保護者より、「家に帰ってくると『なんでも褒められる』と話しており、嬉しそうにしている」と伝えられました。
2:ボードゲーム等の活動がきっかけで他の児童と関わりができました。以来良く関わるようになり、徐々に交友関係が増えていきました。季節のイベント活動にも参加し、周囲を見て素早く手が足りていない箇所のサポートに回る等本人の長所が発揮され、周囲から感謝されました。
3:保護者や学校に対する本人の気持ちを話してくれることがありました。また雑談時に、「学校行ってないんで(笑)」と冗談交じりに話すことがありました。
現在の様子
当初の緊張した様子は無くなり、どのスタッフや児童とも他愛ない話をして過ごすようになりました。他の児童とゲームをしているときは大きな声でリアクションを取り、場の雰囲気を盛り上げるようになりました。学習に関しては、保護者の意見を本人なりの形で受け入れて志望校を決めたことで、少しずつ勉強へ向き合うことができるようになってきました。
スタッフの所感
当初から誰かと一緒にいたり、話をしたりすることが好きなように感じられましたが、自発的に行動することはあまり得意ではない様子でした。褒められる体験が少なかったことや自分の行動に自信が持てないようでしたので、活動中は本人が当たり前のように捉えている長所(気配りや丁寧さ、話の面白さ、勉強面で出来ているところ等)を意識的に伝え、自信を持てるように関わりました。
志望校については、保護者と折り合いがつけられないでいることをスタッフに話せたことで、自分の中で整理ができたようでした。その結果、勉強へも少しずつ取り組むことができるようになりました。

不登校に理由なんて、ない。

Fさん キッズドア利用期間:中学2年生冬~高校4年生3月まで
利用頻度:週4回 3時間
キッズドア利用開始前
(不登校の原因・経緯)
中学1年生夏あたりから学校に全く行かなくなりました。不登校の理由は特にありません。
いじめにあった訳でもないし、先生が嫌いだった訳でもないので、学校に行きたくない理由も特にないけれど、学年が上がってクラスや先生が変わったからと言って、それが学校に行くきっかけになることもないという状態でした。不登校の子がたくさんいる中学校だったので、父親や先生からも特に何も言われず、結局3年間学校にはほぼ行きませんでした。
利用始めの頃の様子
不登校生活にも飽きてしまっていたようで、学習会に来るようになってからは、ボランティアの方やキッズドアスタッフ、周りにいる子どもたちとすごく楽しそうに過ごしていました。ただ生活習慣が乱れているので、指定した学習時間には来られず勉強には全く手をつけられませんでした。Fさんにとって学習会は勉強する場所というより、誰かと話せる自分の居場所というような感じだったと思います。
スタッフの記憶に残るエピソード
高校2年生になってから学校に休まず行くようになり、テスト前も自ら勉強するようになりました。
この時のことをFさんに尋ねると「キッズドアの学習会で色んな人と会って色んな情報に触れて、それがキッズドアの学習会だけだと思っていたら学校でもそうであることに気がついた。楽しくなければ自分で楽しくすればよいと思った。」と答えてくれました。
現在の様子
単位制の高校を予定通り4年で卒業することができそうです。4年次は1日も休まず学校に通っていて、楽しい高校生活を送れているようです。
就職も無事に決まり、春からは社会人です。希望していたところで働くことができるので、Fさんも自身も働くのをすごく楽しみにしています。
スタッフの所感
キッズドアの学習会に通う5年間の中で、Fさんを温かく見守る環境がずっと途切れることなくあったことが大きいのではないかと思います。「勉強教えようか?」と声を掛けるけれど強制ではない。「学校行ったら?」とは言うけれど、何で行けなかったのかもちゃんと聞く。そんな距離感がちょうど良かったのかもしれません。成績を上げることだけをゴールにしていたら、きっとFさんは今違った道を歩いていたと思います。これからの自分にわくわくしている今のFさんには出会った頃の面影はありません。
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外部評価・講評

今回「不登校支援」における有効性を確認するため、ケイスリー株式会社様へ成功事例要因分析並びに勉強会成果評価を依頼しました。実施にあたっては、実際にキッズドアで不登校支援を受け卒業した子どもとキッズドアの現場スタッフへインタビューを行い、事業の有効性を図りました。また、一般からの参加を募っている参加アンケートから社会的なニーズの掘削、事業改善につながる手法の獲得を行うことができました。

外部評価

ケイスリー株式会社
金子 万里子 様

大学卒業後、自動車メーカー商社を経て、仏語圏アフリカを地域的専門として中小企業振興並びに地域経済振興プロジェクトの組成・実施・管理・評価に多数従事。ケイスリー株式会社に参画後、企業や行政事業における社会的インパクト・マネジメント推進事業や社会的インパクト評価に複数携わる。パリ政治学院(Sciences Po)公共政策修士課程修了

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講評

清水 栄司 先生

千葉大学大学院医学研究院・認知行動生理学・教授
千葉大学医学部附属病院 認知行動療法センター長
千葉大学 子どものこころの発達教育研究センター長
(大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学連合小児発達学研究科兼務教授)​

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